M&M'S®の歩み

M&M'S®の誕生

M&M'S®の誕生

M&M'S®チョコレートのアイデアが、スペインからもたらされたことをご存知ですか?当時、戦争下のスペインを訪れたフォレスト・マースは、そこで兵士たちが砂糖でしっかりとコーティングされた粒状のチョコレートを食べている場面に遭遇しました。
こうすることで、チョコレートが溶けるのを防いでいたのです。マースはこのアイデアに触発され、さっそく調理場でM&M'S®チョコレートのレシピの開発に取りかかりました。

1940年、米国に帰国後、友人のブルース・ムリー(Bruce Murrie)と米国ニュージャージー州にチョコレート生産販売工場を設立。両者の頭文字(Mars、Murrie)を取って商品名をM&M'Sと名づけました。1941年、M&M'S®チョコレートの販売が開始され、アメリカでまたたく間に人気を博します。当時のパッケージは厚紙製の筒状タイプで、どんな環境にも持ち運べる便利で手軽な軽食として売られていました。1940年代後半には、アメリカ中で広く販売され始め、素晴らしい反響を得ることに。当時の粒の大きさは現在のものよりも多少大きく色は茶・緑・赤・黄・オレンジ・紫の6色のカラーミックス。紙筒に約1オンス(28.35g)手詰めで入れられ5セントで売られていました。

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アメリカでの成長

アメリカでの成長

1950年代に入ると、M&M'S®ミルクチョコレートは、TVの普及とともにアメリカで急速にその名を知られるようになりました。そして1954年には、M&M'S®ピーナッツが誕生し、ミルクチョコレートと並んで売上げを順調に伸ばします。また同年、初のTVコマーシャルが放送され、現在世界的な人気を誇るM&M'S®のキャラクターと、おなじみのキャッチフレーズ“口でとろけて、手にとけない”™が、広く浸透するきっかけとなりました。

1960年、M&M'S®ピーナッツに、オリジナル・カラーの茶色に加え、赤、緑、黄の3色が新たに加わります。1972年には、M&M'S®のキャラクター達が初めてパッケージに登場し、TVコマーシャルにも出演してM&M'S®のブランドイメージをより強力にアピールします。そして1976年、今度はM&M'S®ピーナッツにオレンジが加わります。

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世界、そして宇宙進出と期間限定商品の登場

世界、そして宇宙進出と期間限定商品の登場

1982年、M&M'S®のチョコレートが、初のスペースシャトルによる宇宙飛行のお供として宇宙食のひとつに選ばれ、宇宙へと旅立ちました。現在では、ワシントンD.C.にある宇宙博物館において、M&M'S®のチョコレートが宇宙食の展示コーナーに常置されています。

1980年代初頭には、特別な祝日用にと期間限定商品の販売を開始することに。クリスマスには赤と緑のチョコレートを組み合わせ、イースターにはパステルカラーのチョコレートを発表するなどして話題を呼びます。

1980年代半ばになると、世界で、特にヨーロッパにおいて、急速に市場を拡大していきます。日本では1981年にプレーンとピーナッツのテスト販売が中京地区で開始されました。アメリカンなパッケージにカラフルな粒状のチョコレートというユニークさが見事に消費者の心をつかみ、1987年にはプレーン、ピーナッツ共に全国展開を果たします。また、同時期には、“お口でとろけて、手にとけない”™のキャッチフレーズとキャラクターを使用したTVコマーシャルが日本国内で放送され始めました。

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さらなる飛躍への新たな挑戦

さらなる飛躍への新たな挑戦

1990年代に入ると、M&M'S®商品に、ピーナッツバターとアーモンドの2種類が新たに仲間入りを果たします。
1995年、M&M'S®のチョコレートがこの世に誕生して半世紀以上が経過したこの年、アメリカ中の人々の手により、M&M'S®の歴史に新たな1ページが書き加えられることとなります。

M&M'S®の『一大』マーケティング・イベントとして、M&M'S®チョコレートのカラー・ラインアップに、アメリカ国民の投票により新色を加えようという試みが実施されたのです。
その結果、青、ピンク、紫、もしくは何も加えないという4つの選択肢に合計1,000万票以上の投票が集まり、そのうち54%を占めた青が圧倒的な大差で勝利を得ました。またこの年には、M&M'S®ミニベイキングビッツが誕生し、カラー・チョコレートの楽しさをクッキーにまで広げることに成功しました。
日本では、1991年に世界陸上東京大会のスポンサーとなりました。

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1996年、広告大賞を受賞

1996年、広告大賞を受賞

1996年は、刺激的な出来事がいくつも起こり、M&M'S®にとって思い出深い1年となりました。3Dになったレッド、イエロー、グリーン、ブルー、オレンジを起用した広告が、60もの作品の中から見事『USA TODAY』の広告大賞に選ばれたのです。また、M&M'S®の新キャラクター達は世間でも大ブレイクし、その人気はミッキー・マウスやバート・シンプソンの人気さえも凌ぐほどになります(Marketing Evaluation Inc.の情報より)。

さらにこの年、プラスチックの筒型パッケージに開閉ができるようキャップをつけた新商品M&M'S®ミニズを、6色展開で発表しました。

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M&M'S®ワールドとミレニアム

M&M'S®ワールドとミレニアム

1997年の記念すべき出来事といえば、M&M'S®初の女性キャラクターであるグリーンの誕生でしょう。この1990年代生まれの才能溢れる女性で、作家でもあるグリーンは、M&M'S®の数々の人気コマーシャルに登場しました。そして彼女は自伝『ぼくらのマドンナ』のプロモーションで全米を巡業し、一気にレッド、イエロー、ブルーの男性有名スター陣と肩を並べるまでになったのです。

1997年後半には、ラスベガスにM&M'S®専門店M&M'S®ワールドがオープンしました。M&M'S®チョコレートのカラフルなお楽しみが詰まった、Tシャツからデザイナーズ・ジャケット、デザイナーズ・ドレスにジュエリー、家具など、世界にたったひとつしかないオリジナル商品をお買い求めいただくことができるようになったのです。

1998年始めには、M&M'S®のキャラクター達が、自らを『新しいミレニアムの公式キャラクター』だと声高にアピールし始めます。ローマ数字の『MM』が2000を意味することから、論理的にこう結びつけたわけです。特にレッドとイエローは目立つのが大好きなので大張り切り。そして同年11月には、キャラクター達が初の映画主演を果たし、この3D作品がラスベガスのM&M'S®ワールドにて公開されました。

1999年にも、素晴しい出来事が続きます。この年の1月、M&M'S®クリスピーが誕生し、大反響を得ることとなりました。クリスピーは日本でも同年に販売がスタートしています。

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2001年~2003年世界での大躍進

2001年~2003年世界での大躍進

2001年および2002年はM&M'S®にとって、世界でも大活躍を遂げた実に素晴しい年となりました。世界に向けて新たなウェブサイトを発信し、さらには『Global Color Vote™』を実施したのです。

(63年間のM&M'S®の歴史においても最大となったこのプロモーションは、200カ国を超える国々のお客様からの投票によりM&M'S®チョコレートに新色を加えようと実施されたもので、紫、ピンク、アクアブルーの中から、電話やインターネット、郵便、駅売店などを通じて世界中から投票が行われました。)
この結果、紫が41%、アクアブルーが37%、ピンクが19%の票を獲得し、紫が期間限定でM&M'S®商品の色に加わることとなったのです。

2003年にもエキサイティングで重要な出来事がたくさん起こりました。この年、M&M'S® は特別オリンピック(障害者による国際スポーツ大会)と素晴しい関係を築き、その結果『Keep Wrappers to Keep Dreams Alive』計画を実行に移して100万ドル以上もの収益を挙げることとなりました。(特別オリンピック用に作られたチョコレートの包み紙をM&M'S®に送ると、M&M'S®が一袋につき50セントを特別オリンピックに寄付するというキャンペーン)

また、'60~'70年代のごきげんな気分を味わおうと、2003年の夏を『M&M'S® Groovy Summer』と銘打ち、様々な企画を実施します。サンタナのアルバム・ジャケットを手がけたことでも有名なアーティスト マイケル・リオスによる新しいパッケージのデザインもそのひとつ。こうして新しくごきげんなパッケージが誕生することとなりました。

さらに、10月の全米乳がん月間には、世間の人々の乳がんに対する関心を高めるため『スーザンG.コメン乳がん基金』と提携を結び、全国の薬局や食品雑貨店でピンクと白のチョコレートを配合した特別商品を販売しました。

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色はどこに消えた?

色はどこに消えた?

2004年はM&M'S®にとって、衝撃的な幕開けとなりました。新年を迎える直前まで、レッドとイエローは、ディック・クラークの『New York Rockin' Eve』に出演して楽しんでいましたが、ここで突然予想もしない出来事が起こったのです。レッド、イエロー、そしてほかのキャラクターまでもが、突然色を失ってしまったのです!

誰もが「彼らの色は戻ってくるの?」と不安に思っていたところ、幸運にも熱心なM&M'S®ファン達の働きかけにより、国中で捜索が行われ、2ヶ月半の間、黒と白だけになってしまったM&M'S®チョコレートに、失われた色が無事復活することとなりました。そして2004年3月11日には、色の復活がロサンゼルスにて盛大に祝われ、そこで『Chocolate is Better in Color!™』という声が沸き起こったのです。

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